愛媛、そして四国には 四国八十八ヶ所を巡るお遍路の文化 があります。
四国中に88か所あるお寺を巡って行く旅で、歩き遍路、ドライブお遍路、自転車やバス・タクシーなど様々な交通手段で、日帰りだったり宿泊したりしながら巡ります。
私は SR400 を使って四国八十八ヶ所を巡っています。今はもう2周目になりました。
SR400の軽量コンパクトでスリムな車体は、過酷な遍路道を走るのにとても適しているのではないかと思っています。
ここでは、SR400に乗って四国八十八ヶ所をお遍路している私が、バイクお遍路魅力についてご紹介します。
バイクでのお遍路は駐車場に困らない
自動車でお遍路する人というのはけっこう多いです。
私も自動車で四国八十八ヶ所をお遍路している人とはよく遭遇します。
そこで問題になるのが駐車場です。
オフシーズンだとそれほどでもないのですが、連休や週末など、そして春や秋などの過ごしやすい季節になるとお遍路さんが急増します。
まずは観光バスの団体お遍路が到着すると、駐車場の面積の大部分を占拠しますし、駐車場の出入りで入口がふさがれたりします。
自動車はその間、空くのを待っている状況になりますので、少ない休日の貴重な時間をロスしてしまうことになってしまいます。
しかしバイクお遍路の場合は、駐車場の隅っこの方に停めればいいので、あまり困ることはありません。
自動車だとバスの出入りを待っていないといけなくても、バイクだとスルスルとすり抜ける事が可能です。
駐車場の問題は、バイクお遍路さんにとってはとても大きなメリットになると思います。
車上荒らしの被害にあいにくい
実は、寺社仏閣の駐車場での 車上荒らしの被害 というのは意外と多いようです。
神聖な場所であるにもかかわらず、やはり不届きな輩はいるようですので、各お寺が注意喚起をしています。
ただしバイクだと、自動車みたいに金品があるわけではないのでその被害にある確率は低いです。
ただし、いたずらなどされることは、可能性としては考えられますね。
こんな感じで、邪魔にならないけど周囲から見えやすい場所に駐車しましょうね。
あと貴重品は、たとえ少しの移動であっても肌身離さず持って移動しましょう。
ちょっと気になる案内看板をチェックしたり美しい写真を撮るのも気軽にできる
私がSR400でお遍路していると、見通しの悪いカーブを曲がりきったところで急に自動車が路上駐車していて焦ったということを多く経験します。
どうしたのかと思ったら、綺麗な風景を写真に収めようと、思い立ったところに自動車を駐車したようなのです。
これに限らず、案内板をチェックしたり、カーナビが案内している道路が実際の景色とマッチせず、目視で確認しながら走っているということもあり、ヒヤリとする場面は多いです。
その点、バイクだと路上に駐車しても邪魔にならず、お遍路という目的だけではなくて、ツーリングの醍醐味でもある景色を楽しむということも両立できます。
案内看板が見えにくければ、邪魔にならないところにスマートに駐車してチェックすることができます。
私はけっこう、迷子になりながらツーリングするタイプなので、バイクお遍路は私にぴったりの方法だと思っています。
SR400のレトロなデザインは寺社仏閣との絵になる写真が取り放題
オートバイと寺社仏閣は、写真を撮るときに非常に相性がいいと思っています。
特にSR400はレトロなデザインですので、古いお寺と相性抜群です。
インスタ映えするような写真も、センス次第で取り放題です。
これはバイク乗りの特権ですね。
ただの案内板ですが、レトロな雰囲気が非常にマッチしていますね。
他のスポーティーなバイクなんかだと、こんな雰囲気にならないかもしれないですが、それでもかっこいいですね。
好きなアングルのところに愛車をおいて写真を撮影しても、他の交通の邪魔になりにくいのもいいですね。
四国八十八ヶ所霊場は、基本的には山や海といった自然がいっぱいあるところに存在しますので、ほとんどツーリングで走るのと変わりありません。
景色を楽しみながらマイペースで巡礼できますよ。
SR400のスリムな車体だと狭い道路や古いへんろ道でもスマートに通れる
へんろ道には、自動車などの交通の利便性を重視した道と、古くから歩き遍路の人たちが使っている道があります。
自動車やバスのお遍路さんは大きな道を選ばざるを得ませんが、バイクだと歩き遍路の人が使っているような道も通れたりします。
これだけ狭いと、前から自動車とか来たらうまくすれ違うことが難しいですから、自動車には不向きですが、バイクだと問題なく走行できますね。
もちろん、あまり交通量が多くない道路だと、写真のように苔が生していたり、落石があったりと危険性もありますので、注意して走る必要があります。
また、山の中の獣道のようなところはさすがにバイクでも無理です。
でもこういった道路を使うとかなりショートカットできることも多く、自動車のお遍路さんを途中で追い抜いたりすることもありますので、少ない時間を有効に利用できます。
ちなみに、お遍路はスタンプラリーではないので競争する必要性はありません。
でも、バイクの団体お遍路と重なると、御朱印をもらうときにかなり待たされてしまうことが多いのです。
なので、途中で追い抜いて先に進めるというのは、時間的にはかなりのメリットになります。
バイクでお遍路する人がもっと増えたら嬉しいです
もちろん、雨が降ったら濡れちゃうし、風が吹いたら危ないし、バイクお遍路もメリットばかりではありません。
でも、せっかく好きでSR400に乗っているのだからいろんなところを一緒に走りたいと思うんです。
そのきっかけとして、四国八十八ヶ所を巡るお遍路の旅 がうってつけなんじゃないかと思います。
近年ではバイクお遍路も徐々に増加しています。
さらに 四国八十八ヶ所霊場 が 日本文化遺産 に登録されたこと、今後世界遺産への登録も視野に入れていること、米国のニューヨークタイムズ紙によって「2015年に行くべき場所 52選」の中に四国八十八ヶ所霊場が紹介されたことなどから、日本のみならず世界からも注目されています。
一方で、日本はおろか四国の人にとっても、一度もお遍路を体験したことがないという人も多いと思います。
いろんな手段がありますが、バイクは実はいちばん現実的なお遍路の実現方法なのかもしれません。
まずは気軽に体験して欲しいですし、この文章がそのきっかけになれば嬉しいです。
追記:別のブログで四国(特に愛媛県)のお遍路レポートを書いています↓ので、よかったら参考にしてみてください。
合わせて読みたい:バイクde四国遍路 – 四国八十八ヶ所霊場・四国別格二十霊場をバイクでお遍路した管理人の全記録
Posted by 愛媛ブロガー Atsushi(@Atsushi_k0)
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