自分のバイク歴と手放した時の想いを振り返ると今のバイクにもっと愛着が湧くぞ

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私は今までに大型車から小型車までいろんなバイクを乗り継いできました。今のヤマハ SR400で7台目のバイクなのですが、出会いと同じ数だけ別れもあります。ここでは、今までに乗り継いできたバイク達との別れについて書き残しておきたいと思います。

生まれた初めて所有した「ホンダ VT250 SPADA」

15年以上前に購入した時に、すでに10年選手でしたのでもうほとんど見ることもなくなりましたが、生まれて初めて所有したバイクでした。今では写真すら残っておりませんが。

「ホンダ VT250 SPADA」

今も販売されているバイクで一番近いものは「ホンダ VTR」でしょうか。普通のネイキッドよりもちょっぴりスポーツライクなバイクであり、よくバイク便などで使用されていました。足つきも良く、高速走破性もこのクラスのバイクにしては良い方ですし、ツーリングからスポーツ走行、街乗りまでソツなくこなす、まさに万能選手でしたね。

使われていない広い駐車場にペットボトルを立てて8の字走行を練習したりと、ライディングの基本的なことはこのバイクで習得しました。ステップ擦れるほど上達しましたが、転倒もよくしました。なのでヘコミや傷が絶えませんでしたが、いつもピカピカに洗車して乗っていました。

250ccという程よいサイズが、学生が所有するにはうってつけでしたし(車検がないのが嬉しいですね)、もともと中古車ということもありましたので多少の傷や雑な扱いをしてもあまり気になりませんでしたので、本当に「気軽に」乗ることができました。

私が就職すると同時に弟が専門学校に入学しましたので、その後は弟に譲り、その後まもなくして妹に渡り(妹も中型免許を持っている)、その後は再び私のもとに戻ってきたのですが劣化が激しく、とても乗ることができないくらい傷んでいたことと、それを修理するのに多額のお金がかかるということでやむなく手放すことになりました。

2ヶ月程度の付き合いだった「ヤマハ SR400」1台目

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※写真は現在のものです。

「ヤマハ SR400」

就職して中古のボロボロの軽自動車に乗り始めましたが、やはりバイクから経験した私にとってはバイクのない生活というのがどうも違和感だらけでして、でも就職したてでお金もないし、一人暮らしだからお金も貯まりにくいという悶々とした生活を送っていました。

なんとかお金を貯めてバイク購入を検討していたところ、専門学校時代に知り合った友人(バイクの整備士)が「良いSR400がある」と言ってくれたのでその友人の後輩からその友人を介して購入しました。手続きや車検などはその友人が自営業で経営しているバイク修理工場で行ってくれました。

程度が良いとは聞いていましたが、なんだか操作レバーやペダルなどがガタガタします。ヤマハのバイクってこういうものなのかなーと自分に言い聞かせながら乗っていましたが、とにかくエンジンがかかりにくい。だいたいキックスタートなんてやったことないのに、ろくに教えもしてくれませんでしたので手放すまでに数回しかまともに乗れませんでした。

当時おつきあいしていた彼女と結婚するかもしれないというところまで来て、資金調達のため手放すことになりました。大手の買取専門店に来てもらって査定したときに言われたのが、ほとんど値段がつかないということ。一瞬耳を疑いました。

デコンプレバーが外されていたり(初心者がこれでエンジンをかけるのはかなり難しい)、ほとんど社外パーツであるということが理由のようですが、一番の理由がリアフェンダーをぶった切っているということ。これは「フレーム損傷」にあたるようで、これだけで売り物にならないからその会社でも値段がつけられないということでした。

バイクに乗るのは好きなのですが、こういうメカニカルな部分はよくわからなかったので言われるがままに購入したのですが、まさかこんな目にあうとは。。。

結局、部品取り車両として使うからといって無理やり2万円の値段をつけてもらいましたが、購入してから片手で数えられるほどしか乗っていないのに買い値の1割ほどで売られていきました。結局、彼女との結婚話もなくなりましたので、苦い思い出しか残りませんでした。でもカッコ良かったし、エンジン始動以外の部分では乗りやすかったのでいずれちゃんとしたSR400に乗ってみたいとその時は思いましたよ。

みんなのアイドルだった「ホンダ スーパーカブ」

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実はこのバイクはまだ実家にあります。なので手放してはいません。

「ホンダ スーパーカブ」

実家が米農家を中心とした農業を兼業で営んでいるということもあり、こういった「働くバイク」は必需品なのです。我が家に常にあるバイクですが、最初は祖父が乗っていました。それが途中で壊れてしまい、ないと困るということで新しく購入しました。

玄関先に置いていたら、一夜にして盗まれてしまい、ひどくショックを受けていたのを思い出します。なけなしの年金をはたいて購入したのに、納車の翌日に(おそらくプロの犯行ですが)いきなり無くなっていたのですからね。

それを見た父と母が、かわいそうだということで同じものをプレゼントしました。それからは盗難対策を万全にして乗っていました。祖父が亡くなってからもしばらく乗っていましたが、やはり山道でハードに使っていると、いくらタフなCUBでも音をあげてしまいます。というか、メンテナンスをろくにやらないで乗っていますから当然です。

仕方ないので私が購入して、家族全員が乗れるようにしました。山道で勾配もかなりキツイ場所を何度も往復するような使い方をしますので、50ccではなく70ccのデラックスを使用しています。メンテナンスは気がついた人がやりますが、基本的に私は結婚して実家を出ていますので、オイル交換やプラグのチェック、タイヤの空気圧チェックやタイヤ交換などは主に使用している父がやっています。父は自動車整備士の資格を持っていますからお手のものです。

世界で一番乗られているホンダの名車は、我が家においても例外なく一番使用されている名車となっています。

乗りやすさとパワーのベストバランス「ホンダ CB400SF」

ここからは弟との共同購入になります。

「ホンダ CB400SF」

弟に「ホンダ VT250 SPADA」を譲り、それが妹の手に渡ると同時に、弟がこの「ホンダ CB400SF」を購入しました。主に通学やツーリングで使用していましたが、私がSR400(1台目)を手放して実家に戻る際にまたまたバイクが欲しくなり、弟に車両代の半分を支払う形でシェアしておりました。

排気量を超えたパワーと扱いやすさの両立をうまく果たしており、チョイ乗りしてもよし、遠距離ツーリングしてもよしの万能選手でしたね。実際これでハーレーやBMWに混じってツーリングに行ったこともありましたが、一般道を使いましたのでギリギリついていけました。高速道路だとちょっと気を遣ってもらわないと難しい場面もあるかもしれませんね。

でもこの万能っぷりは私の中では「ホンダ VT250 SPADA」に迫るものがありました。ちょっと大きくて重いくらいで、使用感はなかなかの満足を得ることができました。

結局、弟が岡山県の病院に就職しましたので、手放してそのお金を餞別代わりにあげました。マフラー交換していたくらいでほとんどノーマルでしたし、ノーマルマフラーもきれいに保管していましたのでなかなかいい値段で売れたのを覚えています。

スニーカー感覚で気軽に乗れる「ホンダ FTR」

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それから2年ほどが経過して、弟が岡山県から帰ってきました。それまでの2年間は「ホンダ スーパーカブ」があるだけでしたが、仕事も忙しくバイクに乗れるだけの時間も確保できませんでしたので、大きなバイクが手元になくてもあまり気にすることはありませんでした。

弟が帰ってきて思い出話をしていると、なんだかバイクに乗りたい気持ちがどんどん膨らんできて、昔みたいにシェアする形で早急にバイクを入手しようということになりました。車種を選定するにあたり、高速道路走行や長距離ツーリング可能なバイクであり、今までに手を出していないジャンルの、気軽に乗れるバイクにしようということで選んだのが「ホンダ FTR」でした。

「ホンダ FTR」

新車で購入してからはいろんな場所にツーリングに行きました。ここ最近では一番走ったバイクかもしれません。ETCを装着して「四国88箇所巡礼の旅」にも行きましたね。

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ただ高速走行は大の苦手でして、高速道路での緩やかな登り、かつ向かい風ではフルスロットルでも90km/hも出ませんでしたので、後ろからトラックにアオられるという始末です。でも困るのは「四国88箇所巡礼の旅」の時だけで、普段はそんなに高速道路を走りませんから困りませんでした。

そんな感じでこの「ホンダ FTR」を満喫しつつ、弟とバイク談義に花を咲かせているある時にこんな話題が出ることが多くなりました。

「大型免許を持っているのに、大型バイクを所有したことがないね」

ふむ、たしかに。ということで、さっそく車種の選定に乗り出しました。最初はハーレーも候補に挙がっていましたし、いろんなショップへ行って色々と試乗もさせてもらいました。でも結局、今の「ホンダ FTR」を購入したショップの店長さんとのご縁もあり、二人で頑張って捻出できる金額を100万円に設定しておりましたので、店長の営業努力でいろんなオプション込みでこの値段で買える「ホンダ CB1300SB」になりました。

重さが私たちを苦しめた「ホンダ CB1300SB」

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なんだか悪いイメージに捉えられちゃいそうですが決してそういうことではありませんからね。なんせ初めての大型バイクですから、我々は歓喜しました。

「ホンダ CB1300SB」

何もかもが新鮮で、緊張の連続でしたがそれはそれで非常に楽しかったです。なによりも、今までに我々が体験したことのない異次元のトルクとパワーは圧倒的の一言に尽きます。そこらへんのバイクには負ける気がしないほどの存在感もあり、旅先ではよく話しかけられましたね。素直に嬉しかったです。

それから数ヶ月が経過しまして、ある程度慣れてきた時には自然と足が遠のいていきました。あれほど待ち望んで購入したにもかかわらず、弟に至ってはほとんど乗っていませんでした。なんでだろうと考えた時に、答えはすぐに出てきました。

まず取り回しの重さが一番のネックでした。重すぎです。エンジンをかけて走っているときはそれほど重さを感じませんし、むしろ「なんて軽快に走るバイクなんだ!」と感動すら覚えました。でもエンジンをOFFにしたときの取り回しの重さが、、、キツ過ぎます。走っているときの軽さとのギャップがハンパない。

しかも弟との共同出資で購入していますから、かすり傷一つもつけてはならないという緊張感が、私の身体を強張らせますのでさらに扱いにくい。車庫代わりに使っていた狭い納屋から出すだけでもかなりの緊張感があり疲れます。百歩譲って傷くらいならどうにかなるかもしれませんが、もし転倒しそうになればリカバリーが効きませんから、さらに緊張してしまいます。今までの気軽に乗れていたバイクとは違って明らかに扱いが難しく、気軽には乗れませんでした。

結局、私が結婚することになりましたので実家を出て、弟は新しく会社を立ち上げるということになり、生活もバラバラになりますのでここでリセットする意味を込めて売却しました。走行距離も年式も程度も問題ない美車でしたので、かなりの高額で買い取っていただきました。

そして終着点の「ヤマハ SR400」へ

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「ホンダ CB1300SB」を手放してお金を手にしてから、半分を弟に渡して残りの半分を眺めながらも、すでに新しくバイクを買おうと私の心は決まっていました。今までの教訓を生かして、生涯乗り続けていきたいと思えるバイクが、もう自然と頭の中にありました。

それが「ヤマハ SR400」です。握りしめたお金にちょっと上乗せして、キャブレターの最終型に近い年式の美車をきちんとしたショップで探してもらい、ついに巡り会いました。

その時の感動はこのブログでも記事にしておりますので良かったらご覧ください。

ヤマハ SR400は私の7台目のバイクにしてバイク歴の終着地点だ! | SR Fan.jp

 

 

実際には車種を選んでいる時間も楽しいので色々とカタログを取り寄せて眺めてみたのですが、結局SR400に落ち着きました。2台目に粗悪品を購入した時のこともあり、若干の悪いイメージもありましたが、それを補って余りある良い点が勝りましたね。

今回はエンジンの始動の仕方もちゃんと教えてもらって練習しましたので、ほぼ一発でエンジンがかかるようになりました。デコンプレバーもちゃんとついています。どノーマルですので当たり前ですが。

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かくして現在のバイクに至りましたが、こうやって書いてみるといろんな出会いと別れがありましたね。バイクを手放す理由はライダーそれぞれにあると思います。バイクに満足できなかったり、ライフスタイルの変化やライフイベントによりやむなく手放すケースなどです。

何にしても、たくさんの思い出をくれたバイク達ですので、次のライダーにも可愛がってもらえることを祈りつつ、今のバイクを大切に乗り続けたいと気持ちを新たにしたのでした:)

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