この度、所有していたバイク「ホンダCB1300SB」を手放しました。
18歳で大型自動二輪の免許を取得してからというもの、いろんな排気量のバイクを乗り継いできましたが、CB1300SBが初めて所有した大型バイクでした。
いろんな思い出がつまったバイクを手放すのは寂しいものですが、このCB1300SBの最大の欠点とも言える 取り回しが重すぎる という点が、私にとっては苦しすぎました。
もちろんいいところもたくさんあるのですが、もしもCB1300SBを購入しようか迷っている人や、少し気になっているという人がいたら、この記事の内容を参考にしていただければ嬉しいです。
重すぎて取り回しが大変なのが CB1300SB の1番の欠点
教習所では750ccの CB750SF というバイクで練習していて、それでも重いと思っていましたが、このCB1300SBというのは当然1300ccなわけですから、当たり前ですが更にキツい重量でした。
エンジンをかけて走行しているときはそんなことは少しも感じさせない、軽快で扱いやすい車両でした。
しかし、いざ取り回し(座らずにエンジンを切って押して歩いたり方向転換させたりすること)になるとかなり気合いを入れないといけません。
重いということもそうですが、もし転倒させてしまいそうになったときに持ちこたえることが全然効きません。
なので取り回しは常にバイクを垂直に近い角度に維持しながら行うことになりますし、「もし・・・」ということが頭をよぎると怖いです。

なのでコイツに乗る時は「ちょっとそこのコンビニまで行ってきます」という気軽な乗り方はできません。
きちんとあらかじめ計画を立てて準備をしてから「よし!乗るぞ!!」という気迫が必要です。そうなると、今までのバイク達と比べて使用頻度はどんどん下がってしまいますよね。
逆にCB1300SBに乗るメリットや良いところって?
CB1300SBを手放してしまったので欠点ばかりに焦点を当てて書いてきましたが、逆に良いところやメリットについても触れておきます。
というか、重くて 取り回しがきつい というところ以外は特に不満はありませんでした。
初めての大型バイクで気分が高揚していたという点を除いても、とても扱いやすいバイクでしたよ。
排気量が大きくトルクも十分でストレスなくツーリングできる
特にパワー不足を感じることは一度もありませんでした。
色々な排気量のバイクとツーリングもしましたが、大排気量の外国のバイクにも引けを取らないパワーです。
そもそもスピードメーターが200km/h以上あるんだから文句なんてありませんよ、怖くて出せませんけどね。
さすがに未舗装の道路などは苦手ですが、普通に一般道や高速道路を走って行く場合や、峠などのワインディングロードを走るぶんには気持ちよく走れましたね。
重い車体は走る時には逆に安定感というメリットになる
前述しましたが、車体が重いということそのものは、捉え方を変えればメリットでもあります。
あくまでエンジンをオフにした状態での取り回しが、重すぎて辛いというところが欠点なのであって、エンジンをかけて走っているときは横風が強くてもビクともしません。
走行中に白線(ライン)を踏んだり、細かな段差や、舗装が劣化してガタガタするような場所を走っていても、全くふらつくことなく安定感・安心感を感じました。
これはCB1300SBに限らずすべての大型バイクに言えることなのかもしれませんけどね。
走行中は車両の重さを全く感じさせない
重い車重がメリットになると書きましたが、実際に走っているときは車両の重さなんて全く感じませんでした。
むしろ、押して取り回しをしている時と同じバイクなのかと衝撃を受けたほどです。
体感的には250cc~400ccクラスのバイクと同等か、それ以下のような印象です。さすがに言い過ぎだろうと思われるかもしれませんが、これは嘘ではありません。
少なくとも私はあまりの軽さに羽が生えているのかと思ったほどでした。
なので、曲がりくねった道路をひらひらと軽快に走れますし、非常に気持ちの良い乗り心地でした。
これくらい軽々と乗れれば、どんなバイクと一緒でも景色を楽しみながら余裕でついて行くことができますよ。
CB1300SBのカウルは高速走行時に風をよけてライダーの疲労を軽減してくれた
実はカウル付きのバイクを所有したのも初めてでした。乗ったことはありますけどね。

高速走行時はこれが非常によく風を避けてくれました。おかげであまりスピードが出てないのかと錯覚するほど静かに楽に走れました。
ハンドルをきっているのに、バイクの顔が前を向いていることに最初は慣れませんでしたが、慣れてしまえばすごく助かるデザインだなーと感心するほどでした。
CB1300SBは価格が高くて弟と共同出資で購入したバイクだから思い切って走れなかった
手放した理由は重さというだけではなく、実はこのバイクは弟とお金を出し合って購入したものなのです。
弟も私と同じで18歳の時に大型自動二輪の免許を取得しており、私が乗り換えるたびに前のバイクの所有権が弟に移っていくという流れができていました。
ですから私と同じく弟も大型のバイクを所有したことがありませんでした。
そんな弟の「1度くらいは大型バイクを所有してみたいね」の一言で一緒にバイク貯金を始め、ついにCB1300SBを購入するに至ったのです。
私はそのあと結婚して妻と二人暮らし、弟は実家という離れた生活になりましたので私が預かる形となりました。
しかし、やはり半分は弟のものと思うと思いきった走りができません。
ちょっとの傷でもつけてはならない という気持ちがあって、どうしても腰が重くなり、その結果さらに乗る機会が減りました。
しかも弟は新しく会社を立ち上げたばかりで経済的にけっこうキツかったので、売ったお金を会社設立の足しにしてもらおうということで売却してリセットしました。
それほど走行距離も多くない極上車でしたので、確か売却価格は80万円くらいだったと記憶しています。
中古車販売店に並んでしまったピカピカのCB1300SBを残して店を去る時、うそではなく本当に涙が出ました。
自分でもびっくりしましたけどね。
CB1300SBはもしチャンスがあれば買い戻したい素敵なバイクだった
記事のタイトルとは違うことを言っているようですが、昔と今とではバイクに対する向き合い方が変化しています。
おそらく多くのライダーがそうなるんじゃないでしょうか。
自分の手足のように走り倒していた時期。
週末の特別な相棒になる時期。
どうしても手放さないといけない空白の時期。
そして今の私にとっては、もしチャンスがあれば再び巡り会いたいバイクでしたよ、CB1300SBはね。
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