SR400に乗り換えてから初めての交通事故を経験したことで今まで以上に愛車との絆が深まった

交通事故というのはできるなら経験せずに済むに越したことはないのですが、どうしても避けられないパターンもありますよね。

私も今までにいろんなバイクを乗り継いできましたが、残念ながら無傷で済んだバイクばかりではありません。

それでも私にとってSR400というバイクは特別で、私のバイク歴の終着地点だと思っていたので、絶対に交通事故や転倒だけは避けたいと思って気をつけていました。

SR400には今後もずっと、できれば一生乗りたいと思って大事にしてきましたが、それでも交通事故に遭遇してしまいました。

雨の中の典型的な右直事故でSR400は無残な姿に

実は車検を受けてからわずか2ヶ月後の今年5月に交通事故を起こしていました。もちろんSR400を購入してから初めての交通事故でした。

関連記事:バイクと自動車の交通事故発生!そのとき行うべきこととは

状況は、雨が降る中で対向車線から右折してきた相手の普通自動車と、直進していた私のSR400との衝突事故です。

右折車と直進車の事故なので 右直事故 と言われており、比較的よくあるパターンの事故でした。

関連記事:バイクと自動車の右直事故(うちょくじこ)ってどんな事故?回避する方法ってあるの?

交通量の多い道路ですし、普段から気をつけて走っていました。もちろんこの日も十分に気をつけていたつもりでしたが、回避不可能な最悪のタイミングで相手の自動車が右折してきたうえに、こちらのバイクに気がついて危険を察知し、緊急停止した相手の車両の場所が、私の通行ラインを完全に塞ぐように止まってしまったので、もう衝突するしかありませんでした。

それほどスピードは出ていませんでしたが、雨が降っていたことでSR400の前輪が完全にロックして、私はアクション俳優かスタントマンかと思うほどに吹っ飛んだのだそうです(目撃者談)。

正直、私はとっさのことでしたので気がつけば路上に倒れているという程度で、衝突してからのことは覚えていませんが、周囲に数多くの目撃者がいましたので、教えてくれました。

過失割合は9:1(私が1の方)という結果となりましたが、それよりも相手のご夫婦には全くケガはなく、車もバンパーが少し傷ついたくらいで済みましたから不幸中の幸いでした。

一方の私も、肩鎖関節(肩甲骨と鎖骨がつながっているところ)の亜脱臼や数ヶ所の打撲はありましたが、普通に翌日からの仕事にも通っていましたし、命に別状はありませんでした。

つまり、今回の交通事故で一番ダメージを受けたのは・・・

愛車のSR400でした。

かなり激しく損傷しており、自走不可能なほどのダメージを受けていました。

いたるところが変形して、メーター類もグチャグチャです。特に左半分が激しく損傷していたことを考えると、衝突したことよりも、その後で転倒して地面に激しく叩きつけたことによる損傷が大きかったのかな?

もちろん私も身体が無傷だったわけじゃないですから痛みはありましたが、そんなことよりも変わり果てたSR400の姿を見たときの心の痛みの方が問題でした。

一生大事にしようと思って乗っていたバイクがグチャグチャになった姿を見た時の気持ちというのは、バイクに乗る人にはわかってもらえると思います。

交通事故でめちゃくちゃに壊れた。だからこそ直して一生乗る

ともあれ、相手も相手の車も、私の命も受け止めて瀕死の重傷を負ったSR400を見捨てるわけにはいきません。

メーターが交換になったら価値が下がるとか、フレームを交換したら価値が下がるとか、そういう問題ではありません。

一生乗るのだからそんなのどっちでもいいんです。また前みたいに走れるようになるんだったら。

結局、10年以上前のSR400ですからフレームはメーカーから購入することはできませんでしたので、店長さんの技術を全て投入して完璧に修復してもらいました。

そのほかのパーツは、最近のSR400のものがほとんど使えますから、事故で損傷したと思われるものは全て新品と交換しました。

結局、購入価格よりも修理費用のほうが高額になってしまいましたし、ほとんどのパーツが新品と交換ということになってしまいましたが、完璧に修復することができました。

私のもとに帰ってきたSR400に最初に乗った時は感無量でしたよ。またこうして走れるんだなーと思うと、込み上げてくるものがありました。

SR400はまた以前と同じようにトコトコ私を乗せて元気よく走ってくれるようになりました。

参考記事:おかえりSR400!交通事故でほぼ全損だった愛機が帰ってきたよ!

買い換えるという選択肢はなく、何が何でも直して乗りたかった

本来ならば交通事故は起こすべきものではありませんが、私とSR400との絆はこの事故で大いに深まりました。

以前と同じように走れるようになって帰ってきてくれたことを本当に嬉しく思えました。

自走不可能になるほどのダメージを負ってしまい、修理にも新車でSR400が買えるくらいのお金がかかると知っても、あのまま廃車にしたり、新しいバイクを買おうという気持ちにはなりませんでした。

非常に愛着のあるバイクでしたし、私が翌日から仕事に行けるくらいの軽傷で済んだのは、SR400がかばってくれたからだと思ったからです。

なのにあっさり見捨てて次のバイクを買おうなんていう気持ちには全然ならなかったですね。

今回の完全修復という選択は、私にとってはベストな選択であったと確信しています。

今では私の身体も完全に治りましたし、SR400も以前と変わらずツーリングや通勤で活躍してくれています。

注意していても防ぎきれない事故もある というのが事実だろうと思うのですが、だからこそ防ぐことができる交通事故には絶対にあわないように、日頃から緊張感をもって運転しようと気持ちを新たにしたのでした。

コメント

  1. いちゆき より:

    初めて投稿します。
    事故に遭われて災難でしたね。
    たまにですが同じSR乗りとして、このサイトは覗かせてもらっています。
    SRの方はなんとか修理可能なダメージみたいですが、何よりご本人の身体の方が大丈夫のようでなによりです。
    自分も好きでSRに乗っていますが、三年前に一度、自分の不注意で事故りました。
    お互いに事故には気をつけて、これからも可愛いSRちゃんに乗り続けたいですねw

    • Atsushi より:

      いちゆき さん、コメントありがとうございます(^ ^)
      そして、このサイトをみてくださってありがとうございます。
      いちゆき さんも事故に遭われたということで、お互い災難でしたね。
      SR400も身体も、今回は無事に完全復活を遂げることができましたが、もしそうでなかったらと考えると怖いですね。
      お互いに末長く大好きなバイクと暮らしていけるように、事故には気をつけましょうね( ^ω^ )

  2. NORTHMAN より:

     ブログ楽しく拝見させていただいております。
     事故に遇われたというので驚きました。お怪我の回復はどうですか?
     私は30年くらいぶりに、最近またバイクに乗り始めたのですが、久しぶりにバイクを運転するというのとは別に、昔よりも緊張感なく運転している車やバイクが多くなっているので、とても怖いです。
     住んでいるのが北国なので今年はもうそろそろバイクに乗れませんが、来年はプロテクターを付けて乗ろうと思っています(今はエアバックまであるのですね。)。 
     でも、お金がかかっても、バイクを直して乗るというのは素晴らしいですね。
     私も今回、SRを買って乗っているのですが(30年前にバイクを降りる時に乗っていたのもSRでした。)、やっぱり自分の乗っているバイクには思い入れが生まれますよね。

    • Atsushi より:

      NORTHMAN さん、コメントありがとうございます。

      幸いにも特に後遺症もなく回復しました。ご心配いただきありがとうございました。
      今回の事故では、こちらが考えられる対策を万全にしたつもりでしたが、やはり事故に遭ってしまうという事態は避けられませんでした。
      おっしゃるように、プロテクターやエアバッグなどの装備はあったほうが安心ですね。
      そして、せめて私たちは他のライダーの模範になるくらいの走り方をしていきたいものですね。

      さて、この度は30年ぶりに同じSRに乗り始めたということで、改めてSRの歴史の奥深さと、何年経っても人を惹きつける魅力に驚いています。
      私もいろんなタイプのバイクに乗ってきましたが、最終的にはSR400に行き着きました。
      今後も大切にしようとバイクと約束しちゃいましたから、直して乗るのは当然の選択肢でした。
      知らず知らずに思い入れや愛着がわいて、手放せなくなっちゃってますね。

      愛媛県は豪雪地帯ではないので、ほぼ一年中バイクに乗れますから、この冬も安全運転で走っていきたいです。
      NORTHMAN さんも雪解け季節を楽しみにしつつ、しっかり磨いてあげてくださいね(*´∀`*)
      お互いに安全運転で今後も楽しみましょう。