SR400を購入して初めてのタイヤ交換で、ハイグリップタイヤの「DUNLOP TT100GP」を選んだ理由とは

SR400に限らず、バイクや車などの車両にとってタイヤっていうのは最重要パーツですよね。

路面と車体をつなぐ唯一のパーツですし、いくらブレーキが良くても、ハイパワーであっても、コーナーリングのテクニックが素晴らしくても、タイヤがダメだと性能を発揮できないばかりか、命の危険すらつきまといます。

私もそのことは理解しているつもりでしたが、今回のタイヤ交換の機会に偶然に巡り合うまではそのことを忘れてしまっていました。

今回は私のSR400がタイヤ交換に至るまでの経緯についてのお話です。

バイク屋さんの店長からタイヤについての指摘があった

今年の3月の車検の時に、SR400を購入したお店の店長さんから、タイヤに細かな亀裂が入っているという指摘がありました。

確かにひび割れていますね。

まだタイヤの溝も残っているし、通勤で使うくらいならそこまで緊急に交換する必要はないけれども、高速道路を使うようなツーリングに出かける予定ができた場合は絶対に交換すべきだとの指摘を受けました。

少なくとも、そういった高速ツーリングの予定がなかったとしても、次回の車検の時には絶対にタイヤの交換をしてくださいとも言われました。

その時は、確かにひび割れているものの溝もいっぱい残っていたし、普通に走るぶんには問題ないという言葉に安心しきっていて、次回の車検のもしくは高速ツーリングの予定が入った時に交換することにしてそのままにしていました。

友人との長距離ツーリング計画が始まったことをきっかけにタイヤ交換に至る

それから数ヶ月が経過して、仲の良い中学生の時の友人(根っからのバイク乗り)とのツーリング計画が持ち上がりました。

予定が合えば1泊2日くらいで走りに行きたかったのですが、お互いに家庭がありますので今回は早朝から出発して夜に帰宅し、その後で打ち上げをしようという計画になりました。

具体的な目的地などは決まっていませんでしたが、もしかしたら高速道路を使うかもしれないと思い、タイヤを新品に交換することにしました。

まずはバイク屋さんの店長さんに問い合わせてみると、「希望の銘柄があれば取り寄せますから教えてください」との返事が。

あまり考えたことがなかったのですが、確かにこの機会に良いタイヤに変更してみるというのもアリだなーということで、インターネットの情報をたくさん集めてみました。

SR400のタイヤの選択肢は今はたくさんあるけど、今回はハイグリップタイヤにしてみた

結構いろんな種類が各メーカーから発売されていて、選択肢はいっぱいありました。

ちなみに今装着されているのはSR400を新車で購入したら標準装備されているタイヤで、メッツラー(METZELER)のME77 というものです。

PERFECT というニックネームのタイヤですが、実はこのタイヤの評判がそれほど良くないんです。

大体どこのサイトを見てみても、耐摩耗性(減りにくさ)はとても良いが、グリップ力はドライ/ウェットともに不安なレベルであるということが書かれていました。

SR400でスポーツ走行するならまずタイヤをハイグリップなものに交換しましょうとか、純正タイヤの溝がなくなる前にひび割れてしまうでしょうとか、色々とネガティブな意見が多かったように思います。

タイヤの耐久性とグリップ力は反比例の関係にあるようで、グリップ力が高いタイヤはすぐに消耗してしまうし、長持ちするタイヤはグリップ力が低いというのが基本的な考え方のようですね。

私は基本的にはスポーツ走行はあまりしませんし、トコトコ走るタイプなのですが、いざという時にタイヤがスリップしたりロックしてしまうのは怖いので、なるべくそうなりにくいタイヤを選ぶことにしました。

SR400で初めて交通事故に遭遇した時に、もしハイグリップタイヤだったら防げたかも

実は今年の5月に交通事故に遭遇しました。

参考:SR400に乗り換えてから初めての交通事故を経験したことで今まで以上に愛車との絆が深まった | SR Fan.jp

今になって考えると、交通事故を起こしたあの時は、ぶつからないようになんとか止まらなければならないと思い、無我夢中でブレーキレバーを握りました。

今までに乗ってきた色んなバイク達でも、雨の中の危険回避のための急ブレーキというのは経験がありますが、あんなにあっさり前輪がロックして、止まる気配がないくらい前輪が滑ったのはSR400が初めてでした。

事故を起こした時に一番驚いたのは、楽勝で止まれると思っていたのに全然止まらなかったことなんですよね。

止まれなかった原因の1つは、タイヤのもともとの性能不足によるものなのかもしれません。

そして私が考える止まれなかったもう1つの原因は、タイヤの寿命です。

タイヤはゴムでできていますから、長年使っていると徐々に劣化して硬くなって、ひび割れてきます。硬くなったタイヤは路面をしなやかに捉えることはできませんから滑りやすくなります。

私の使っていたタイヤも、ひび割れているくらいですからとっくに寿命が来ていたのかもしれません。

一般的には3年〜5年が経過したらタイヤは交換するのが良いとされています。できれば3年が経過したら、溝が残っていても交換するのが望ましいようですね。

ちなみに私のSR400のタイヤですが、フロントはこのような感じで、溝がタップリ残っています。

街乗りがメインだと、信号機や横断歩道で止まったり発進したりする機会が多くなりますから、この角度で見ると台形になっていることも多いのですが、前輪は大丈夫のようですね。

一方のリアタイヤですが、こちらも溝は十分残っています。スリップサインも出ていません。

この角度から見てみると、やや台形に磨耗しているのですが、これは中古で購入した時からこんな感じでした。

カーブで車体を倒した際に、台形の角の部分を境目にして急にカクッと倒れるような挙動が出ます。

これが私はあまり好きではないのですが、タイヤの横の部分の溝もしっかり残っているので、まだまだ使えるものだと思っていました。

ただ、バイク屋さんの店長さんに教えてもらったこのタイヤの製造年月を聞いて驚きました。

タイヤの製造年月日はタイヤの側面に打刻されているから誰でも調べられる

全てのタイヤは側面に数字が書いてあります。これを見ると製造された年月が分かるようなのですが・・・

1306 と書かれています。この数字は、前半の二桁が製造された週を、後半の二桁が製造された西暦の年数の下二桁を表しています。

つまり2006年の13週(3月くらい)に製造されたタイヤだということで、なんと製造されてから11年以上が経過しているということになり、このSR400が製造されてから一度もタイヤ交換していないということになります。

こんな恐ろしいタイヤを装着したまま道路を走っていたのかと思うと、危険極まりないですね。そりゃ急ブレーキで止まれないはずですよ。

バイク屋さんの店長さんいわく、私の乗り方(使用頻度)だと、すり減る前にひび割れの方が早く来そうなので、タイヤの寿命を重視するよりも性能を重視する方がいいでしょうとのことでした。

また、「パターン(タイヤの溝の形状、デザイン)によってはスポーティーにもレトロモダンにもなるので、タイヤ選びでバイクの印象がガラリと変わってしまいますよ」とも言われました。

それらのアドバイスをもとに候補を絞り、最終的に選んだのが DUNLOPのTT100GP でした。

SR400の新しいタイヤに「DUNLOPのTT100GP」を選んだ理由とは

このタイヤはSR400に乗る人の間では定番のタイヤで、高いグリップ性能が期待できるとのことでした。

ちなみに、フロントタイヤのサイズは 90/100-18M/C 54S が標準です。

リアタイヤのサイズは 110/90-18M/C 61S が標準です。

当然寿命も短い(減りやすい)ということなのですが、もしそうだとしても止まりたいときにきちんと止まってくれること、曲がりたいときにきちんと曲がってくれることといった、タイヤ本来の果たすべき役割を高いレベルでこなしてくれて、パターンもSR400に似合うのであればいいかなーと思いました。

タイヤを選ぶ際に誰もが判断基準にするであろう点から考えても、

  • 価格は確かに少し高いけど、予算の範囲内だし身を守るために妥協できない。
  • 寿命も、減ったらタイヤを替えればいいだけなんだから、ケチらずに良いものを買いたい。
  • グリップ力は、ありすぎて困るなんてことはないと思うから、良いに越したことはない。
  • デザインは、私のSR400がノーマルだからあまりにスポーティーなパターンだったり、ブロックタイヤみたいなものでなければ良いと思っていたけど、このタイヤはバッチリ似合うのでいい感じ。

ということで、このタイヤを選びました。

フロントタイヤ。白くラインが入っているのは新品の証です。

リアタイヤも良い感じです。パターンがやっぱりSR400のレトロモダンな雰囲気に似合っていますね。

以前のタイヤは真ん中ばかりがすり減っていましたので、台形になっていましたが、新品ですから綺麗なアーチを描いています。

バイクを倒しこむときも急にカクッてならないから安心して曲がることができます。

3117 と打刻されています。製造は2017年の31週ですから、ごく最近ですね。これでしばらくは安心でしょう。

タイヤは最重要パーツの一つなので、ケチケチせずに納得いくものを装着しよう

交換したばかりのタイヤは表面が滑りやすいですから、気をつけて乗ります。目安は100kmくらい走行するまでは無理をしないということのようですね。

半月後に計画しているツーリングには間に合わせたいところです。

こうして、SR400の初めてのタイヤ交換は無事に完了しました。ちなみに作業はバイクショップの店長さんにお願いしました。自分でやる人もいるようですが、私には設備も技術もありませんからね。

バイクの性能を活かすために、自分やSR400の身を守るために、タイヤは最重要パーツですから、ぜひとも万全の状態で乗るように心がけていきたいものですね。

Posted by 愛媛ブロガー Atsushi(@Atsushi_k0

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