仲の良い友人と兼ねてからツーリングに行きたいと言っていたのですが、お互いに家庭も仕事もありますからなかなか予定が合いませんでした。
しかしこの度、やっと予定を合わせることができ、家族の了解も得られましたので実行することができました。
SR400に乗り始めてから1人で走ることが多かった私にとっては、初めてのマスツーリング(ペアツーリングかな?)です。ワクワクです。
松山市を出発して四国カルストを目指す
今回のツーリングは友人がプランを考えてくれました。私は 四国カルスト には何度も行っているのですが、友人はあまり行ったことがないようなので、まずは四国カルストを目指します。
友人のバイクは TMレーシング っていうイタリアのメーカーの250ccのモデルだそうです。
バリバリの競技車両みたいなハイスペックなエンデューロマシンなのですが、当日はコレしかなかったとのこと。
今までに軽く20台以上は乗り継いできて、最近はハーレーやホンダのCB1300とかも乗ってたはずなんですが、どうやら手放した様子。
手元にコレしかないとはいえ、ガソリン満タンで100kmくらいしか走れないみたいですし、2ストオイルも必要ですから大変な旅になりそうですね。
さて、まずは国道33号を久万高原町方面に進みます。そこでまさかの・・・。
2ストオイルを自宅に忘れたという友人のためにホームセンターへ
さて、いきなりの忘れ物。しかも忘れちゃいけない2ストオイルを忘れちゃったようです。
イタリアのメーカーのバイクですから、それに適した2ストオイルがちゃんとあるみたいですが、さすがに今から手に入れるのは困難です。
なので国産のもので代用しようという魂胆です。大丈夫なのか?
産直館とか書いてるけど、本当に大丈夫なのかな?
入ってみたら野菜ばっかりだったとかいう悪い結果を想像していましたが、中は普通のホームセンターでした。
私のバイクがSR400ということもあり、安心と信頼の(?)ヤマハの2ストオイルと、料理なんかに使う計量カップを購入しました。
給油のたびに何倍に薄めて使うのかを計算して、この計量カップで測って入れるのだそうです。これは大変だ。
ともあれ、品質の差はあるのでしょうけど一応は2ストオイルには変わりないんだし、フルスロットルでガンガンオフロードを走るようなことをしなければエンジンが焼きつくなんて事にはならないだろうということで、先へ進みます。
道の駅「天空の郷さんさん」で休憩
先ほどのホームセンターから目と鼻の先にある道の駅「天空の郷さんさん」で休憩です。
こちらは本当に産直市がメインの道の駅です。まさか野菜を買って行くわけにもいきませんから、ここでは水分補給とトイレ休憩をしました。
パシャパシャと愛車の写真を意味もなく撮影しちゃうのはしょうがないですね。愛ですね。
四国カルストまでは気持ちよく走りを楽しむ
平日の水曜日ということもあり、ほとんど車はいませんでしたから、マイペースで走りや景色を楽しむことができました。
木漏れ日がまぶしくて気持ちいい・・・というか、路面の状況がよくわからん。
ペースは控えめにして走りましたが、路面には砂利や栗、どんぐり、落ち葉、山からの水など、いろんなものが落ちていますので、気をつけて走りました。
どれも危険な落下物なのですが、特に水は温泉成分などが混ざっていた場合、ニュルニュルして滑ることもありますから、意外と危険ですね。
道路にコケが生えていたりもします。ここに来るときはいつもヒヤリとする場面に遭遇しますが、今回は1人じゃないんだし絶対に事故はできませんので安全運転で進みました。
そして無事に四国カルストに到着です。
写真には写っていませんが、平日にもかかわらずけっこう多くのツーリングライダーさんが訪れていました。
やはり四国カルストは人気スポットなんですね。
確かにいつ来ても開放感抜群のロケーションですね。
山と空と風車がいい感じです。この日は風があまりなくて風車は回っていませんでした。
天気も良くて寒くも暑くもない、実に良いツーリング日和でなによりでした。
檮原町経由で鬼北町を目指す
四国カルストを散策した後、国道440号へと再び戻って高知県 檮原町(こうちけん ゆすはらちょう:梼原町は略式表記)を目指します。
四国カルストに向かう道もなかなかでしたが、国道440号に合流するまでの道もなかなかのものでした。
というか、こっちの方がヘアピン低速カーブが多くて大変だった印象があります。
トコトコゆっくり走ったつもりでしたが、ステップやセンタースタンドをガリガリ擦っちゃって。
後ろを走っていた友人も、SR400から火花がメチャクチャ飛んでいて大丈夫かと心配してくれるほどでした。
ともあれ無事に檮原町に到着し、早めのお昼ごはんをいただきます。
役場の前にある 中越食堂 です。平日ですから混み合っていませんし、快適にお昼ごはんがいただけました。
おかずは自分で組み合わせるスタイルのようですので、アメゴの甘露煮っていうやつを選びました。
軟らかく煮込んでありますので、骨まで食べられました。地元のご飯っていう感じで、旅の醍醐味を堪能できましたよ。
静かな山あいの町に爆音の2ストマシンでお邪魔するのは恐縮しましたが、迷惑にならない程度に走り抜けました。
ここからは愛媛県に戻って 鬼北町(きほくちょう) を目指します。国道197号から国道320号を通り、道の駅「広見森の三角ぼうし」へと進みました。お目当てはもちろんコレです。
フィギュア製作などで有名な 海洋堂 が手がけた 鬼王丸像 がかなりの迫力です。
最近は鬼北町のもう1つの道の駅である 日吉夢産地 に 柚鬼姫像 っていうのができたみたいなんですが、リサーチ不足で気づかずにスルーしちゃいました。
まぁ、ツーリングや旅っていうのは、やり残したことがあるくらいの方が次に来る口実ができていいってもんです。
話を「広見森の三角ぼうし」へ戻しましょう。なんか普通にカカシが椅子に座っています。
都会では見られない光景ですよね。
ツーリングといえばソフトクリームが定番だと私は勝手に思っていますが、例に漏れずおいしくいただきました。しばしの休憩です。
SR400も友人のTMレーシングのバイクも、振動が長時間に及ぶとお尻のあたりが辛くなってきますので、後半になればなるほど休憩が欲しくなります。
しっかり休んでから次に向かいます。
山の次は海へ向かってひた走る
道の駅を後にして宇和島市に向かい、国道56号を走って大洲市方面へ。
肱川に沿って伊予長浜へと走り海へ出ました。
こういった光景は松山市にはないんですよねー。
海がキラキラ輝いています。天候に恵まれて本当に良かった。
海といえば、やっぱりこういう感じの写真が撮りたくなりますよね。
定番ですがせっかくなので、道にバイクを停めてパシャパシャと写真を撮っていたら、他のツーリングライダーさん達がヤエーしてくれました。
ライダー同士の交流が自然にできるのも嬉しいことですね。
ちなみにこちらの横向きの写真からだと伝わりにくいんですが、縦にして撮影してみると・・・
空と雲が大迫力です。地震でも来るのかっていうくらいの雲が空に漂っていましたよ。
海沿いの国道378号をのんびり走りながら、道の駅ふたみ「ふたみシーサイド公園」を目指します。
今回のツーリングもいよいよ終盤です。
道の駅ふたみ「ふたみシーサイド公園」で沈む夕日にたそがれる
休憩もそこそこに走り続けていましたので、時間的には夕暮れ時にさしかかってきました。
さっきの海の写真からそれほど間もないのですが、明らかに黄金色の空に変化してきていますね。
道の駅ふたみ「ふたみシーサイド公園」に到着しました。かなり日が低く沈んできています。
私の勝手なイメージである「バイクといえば海、夕日」っていうロケーションがこれで叶いました。
今回の旅の最終地点がこの場所でした。さすがに一日中走り続けましたので疲れちゃいましたから、友人とバイクの話で盛り上がりながら休憩です。
途中、いろんなバイク乗りの方に話しかけられましたが、ほとんどが友人のバイクについての話題でした。
まぁ愛媛ではなかなか見ることがないバイクですからね。
でもこうやって、全然知らない人ともバイクという共通の話題で盛り上がれるのもツーリングの醍醐味ですよね。
そしてここからは自由解散です。ちょうど時間的には帰宅ラッシュと重なりますので、下手にペアで走るよりも自分のペースですり抜けながら帰った方が事故を起こしにくいだろうということですね。
無理してついていこうとすると事故を起こしますので、疲れていることを考慮してマイペースで帰宅しました。
一日中SR400で無給油で完走できたけど燃費はどれくらい延びたのかな?
この日は山道とか海沿いの、信号機が少ない場所を主に走りました。
いつもの通勤のようにストップアンドゴーがあまりなかったので、当然ですが燃費がとても良かったです。
総走行距離は約264km で、無給油で走りきることができました。前日に、給油したガソリンスタンドから帰宅したぶんの距離を引いて、純粋にツーリングだけの距離を算出するとこの距離なります。
そして給油したときに 約8.7リットル のガソリンが入りました。SR400のタンクは12リットルですから、けっこう余裕がありましたね。
つまり、ちょっとした誤差はありますが、計算すると 燃費は約32km/l となります。過去記事にも書いているのですが、普段の街乗りでの燃費は 約26km/l くらいなので、かなり良いですね。
だいたいガソリン満タンで250km〜300kmくらいは走ります。街乗りだけであれば私の場合はガソリン1リットルあたり約26km走りますから、完全ガス欠になるのは300km以上走った時ということになります。
この計算だと、ツーリング時の約32km/lの燃費でガス欠になるまで走行すると、約386kmは走行できます。そんな無茶はしませんけど、理論上はかなり長距離の走行が無給油で可能ということなのですね。
SR400はのんびりとロングランを楽しむのに向いているよ
トコトコのんびり走るタイプのSR400というバイク。私のSR400が完全ノーマルだからあんまり激しく走ろうと思わないからだと思うんですが、その燃費の良さから長距離ツーリングにも向いていると思います。
連続走行距離から考えると、私のバイクが1回給油する間に、今回の友人のバイクは3〜4回くらいは給油するという計算になりますからね。
いろんな車種のバイクと走る場合は給油しないといけないタイミングがそれぞれに違いますので、把握しておくと給油ポイントをルートに組み込む際に助かりますね。
ともあれ、普段は通勤で数kmくらいの距離を行ったり来たりするくらいしか走れていなかった私にとっては久々の旅となりました。
ツーリングのベストタイミングというのは1年の間にも限られています。チャンスがあれば短距離であっても、いろんなところにツーリングに出かけてみたいですね。
Posted by 愛媛ブロガー Atsushi(@Atsushi_k0)
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